裁判離婚

裁判離婚とは、調停でも離婚できない場合に、家庭裁判所に離婚訴訟を起こして、裁判で判断してもらう方法です。

離婚自体のほか、財産分与や慰謝料など金銭的なこと、親権や養育費など子に関することなどを判断してもらいます。

裁判離婚の場合、どちらか一方が離婚に合意しなくても、裁判で離婚を認める判決が確定すれば、離婚することができます。

 

但し、裁判では、下記の5項目に該当する離婚原因がないと離婚できません。
① 配偶者に不貞な行為があった時
② 配偶者から悪意で遺棄された時
③ 配偶者の生死が三年以上明らかでない時
④ 配偶者が強度の精神病にかかり回復の見込みがない時
⑤ その他婚姻を継続しがたい重大な事由のある時
⑤は性格の不一致・配偶者の親族とのトラブル・多額の借金・宗教活動にのめり込む・暴力（DV）・ギャンブルや浪費癖・性交渉の拒否・犯罪による長期懲役などが該当します。

裁判離婚の手順

裁判離婚を行うためには、
①離婚を求める内容と離婚の理由を書いた訴状
②調停不成立証明書
③戸籍謄本を揃えて、家庭裁判所へ提出する必要があります。

 

裁判期間は早くて半年～１年半くらいかかります。

 

離婚を認めてもらうには、上記の離婚原因に該当する事実を主張し、それを裏付ける必要があります。
裁判離婚の場合は、殆どのケースで弁護士が代理人として選任されています。

裁判離婚を行うのであれば、初期段階から弁護士に依頼することをお勧めいたします。